米Uber、カンバセーショナルAI開発・テストプラットフォームをオープンソースで公開

 米Uberは7月16日、カンバセーショナルAIプラットフォーム「Plato Research Dialogue System」をオープンソースで公開した。これを活用することで、カンバセーショナルAIエージェント開発におけるアルゴリズム評価を支援できるという。

 対話的な音声インターフェイスで各種操作や処理を実行させる人工知能技術をカンバセーショナルAIと呼ぶ。Plato Research Dialogue Systemはさまざまな環境でカンバセーショナルAIによる処理を受け付けるインターフェイスを構築・トレーニング・評価できるフレームワークとなる。パーソナルアシスタントや音声によるインタラクティブな対話システムなど、カンバセーショナルAIの活用が広がっていることを受け、柔軟性があり包括的な研究開発プラットフォームとして構築した。最新の技術を使ったカンバセーショナルAIを迅速に構築し、試すことができるという。

 既存のOlympusやPyDial、ParlAIといったプラットフォームでは固有のソースコードを学ぶ必要があること、ユースケースによって向き不向きがあることなどの問題を感じていたことから、開発に至ったとしている。

 Platoは音声、テキスト、対話行為のような構造化された情報を使い、さまざまなユースケースのカンバセーショナルAIを構築、トレーニング、評価できる。人間だけでなく、ほかのカンバセーショナルAIエージェントやさまざまなデータとのやりとりも可能。既存のモデルをラッピングして、オンラインまたはオフラインでトレーニングすることもできる。

 Plato Research Dialogue SystemはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Plato Research Dialogue System
https://github.com/uber-research/plato-research-dialogue-system