「jquery 3.4.0」リリース、バージョン3系最後のバージョンに
JavaScriptライブラリ「jQuery」開発チームは4月10日、最新版となる「jQuery 3.4.0」を発表した。3系最後のリリースとなる予定で、性能の強化などが図られている。
jQueryはWebブラウザでのDOM要素の操作に便利な機能を提供するJavaScriptライブラリ。CSS3セレクタをサポートし、デスクトップ版、モバイル版のChrome、Edge、Firefox、Internet Explorer(IE)、Safariとさまざまなブラウザをサポートする。多機能ながら軽量かつ高速に動くことも特徴とする。
jQuery 3.4は2016年に公開されたバージョン3系の最新版。3系のマイナーリリースとしては最後のリリースになるという。
幅と高さを設定する.widthと.heightで、一部の場合に仮想メモリ容量が少ないためにスラッシングを引き起こす不具合をIE以外の環境で修正した。これにより性能が改善するという。ただし、IEではこの問題は避けることができないという。
radio要素に関連する処理で残っていたバグが修正され、イベントハンドラが実行される前にcheckedプロパティがアップデートされるようになった。jQuery.extend(true, {}, …)使用時に意図しない行動につながる脆弱性も修正された。
:first、:last、:eq、:even、:odd、:lt、:gt、:nthなどが非推奨となった。これは、ブラウザの進化とともにjQueryのセレクタエンジンであるSizzleが不要になったことを受けて、バージョン4系でSizzleを削除することに合わせた動き。
jQuery 3.4.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。既存のjQuery 3系との非互換性はなく、基本的にそのまま更新できるという。
jQuery
https://jquery.com/