Deferredモジュールを改善した「jQuery 3.1」リリース

 JavaScriptライブラリ「jQuery」開発チームは7月7日、最新安定版「jQuery 3.1.0」を公開した。jQuery 3.0で一部を書き直したjQuery Deferredモジュールを強化し、エラー発生時にそれが通知されない問題を修正した。

 jQuery 3.1は、6月に公開された「jQuery 3.0」の最新のポイントリリースとなる。3.0で書き直した非同期処理用のモジュールjQuery Deferredを強化した。3.0では書き直しによりPromises/A+仕様との互換性をもたせたことで、エラーがリジェクト(拒否)ハンドラにリジェクト値として渡されるようになるという変更が区割っていた。これによってPromiseハンドラがランタイムエラーによってブロックされなくなった一方で、リジェクトハンドラが設定されていない場合にエラーが表面化しないという問題が起きていた。

 3.1ではこの問題を修正し、エラー発生時にはデフォルトでコンソールにログが残るようになった。エラーの処理をより細かく制御したい場合は、jQuery.readyExceptionメソッドで設定できる。

 jQuery 3.1はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

jQuery
https://jquery.com/