ゲームエンジン「Godot 3.1」リリース、OpenGL ES 2.0/OpenGL 2.1のサポートが復活
オープンソースのゲームエンジンGodotの開発チームは3月13日、最新安定版となる「Godot 3.1」を公開した。使い勝手や互換性などの強化が行われている。
Godotは2D/3Dゲーム向けのゲームエンジン。クロスプラットフォーム対応で、ユーザーインターフェイスを作成するためのビジュアルエディタも提供されている。カスタムツールの構築も可能。ライセンスはMIT License。
Godot 3.1は、2018年2月に公開されたバージョン3のポイントリリース。3回のリリース候補版(RC)を経ての公開となった。Godot 3が大規模なリリースであったことを受け、3.1では機能の成熟と使い勝手に主眼を置いて開発した。
レンダラーでOpenGL ES 2.0/OpenGL 2.1のサポートが復活した。3.0ではOpenGL ES 3.0/OpenGL 3.3をサポートし、2系で採用していたOpenGL ES 2.0/OpenGL 2.1のサポートを削除したが、性能や互換性などの問題が生じたため、OpenGL ES 2.0/OpenGL 2.1のサポートを復活させたと説明している。なお、2Dでは問題がないが、3Dでは3系で登場した新しいレンダラーとの組み合わせで一部制限が生じるため、OpenGL ES 2.0はフォールバックではなく異なるプラットフォームとして使うべきだとしている。互換性を優先させるならOpenGL ES 2.0を、モダンな機能を優先させるならOpenGL ES 3.0を使うようにアドバイスしている。
このほかにも多数の機能強化や新機能が加わった。たとえば、GDScriptでオプショナルタイピングをサポートした。3.1ではパーサーオンリーの機能だが、今後は拡大すると言う。インスペクタも新しくなり、使いやすさを改善した。ベクターフィールドの編集などの新機能も加わった。
エディタでは、2Dエディタが新しくなった。タイルセット(TileSet)エディタが加わり、タイルセットの作成が簡単になった。アニメーションエディタ、アニメーションツリーも新しくなった。
これらに加えて、最新のビジュアルシェーダエディタ、3Dソフトボディのサポート、C#サポートの改善など多数の新機能が加わっている。
Godot Engine
https://godotengine.org/