「Visual Studio Code Version 1.30」リリース、複数行検索などを強化

 米Microsoftがオープンソースのソースコードエディタの最新版となる「Visual Studio Code Version 1.30」(November 2018)を公開した。

 Visual Studio Code(VSCode)は、Microsoftが開発するオープンソースの統合開発環境。WindowsおよびmacOS、Linuxで動作し、ソースコードの編集機能に加えてビルド、デバッグなどの支援機能が利用できる。Node.jsやJava、Python、JavaScript、TypeScript、CSS、HTMLなどの言語に標準で対応するほか。Visual Studio Marketplaceより拡張機能を入手して入力補完、リンティング、デバッグ、リファクタリングなどの機能を追加できる。

 Visual Studio Code November 2018は、October 2018リリースに次ぐ最新版。前バージョンで加わった複数行の検索機能の使い勝手が強化された。正規表現を書くことなく、複数行検索パターンを作成できるようになった。検索ボックスにShift+Enterを入力することで新しい行を挿入できる。また、参照ビューがプレビューから正式扱いとなった。「すべての参照を検索」ビューで、最近の検索履歴を表示するようになった。

 Linux向けでは、これまでオプションだったタイトルバーとメニューのカスタム化がデフォルトで有効となった。カスタムメニューバーが有効時、メニューをスクロールできるようになった。メニューバーではまた、「ウィンドウの幅に合わせて…」でオーバーフローを表示するなどの改善も加わった。

 エディタでは、スニペットに言語に合わせて行を挿入したり、コメントをブロックする変数が加わった。初期の設定をはじめ、デバッグの設定が簡素化された。Git統合も強化した。サポートするTypeScriptのバージョンが3.2.2になり、新機能を活用できるようになった。このほかにも多数の機能が加わり、バグも修正した。

 なお、Microsoftは、HTMLエディタが完全に動作しない、検索テキストを変更時に検索が停止するなど6件のバグを修正したアップデート版(バージョン1.30.1)を公開している。

Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/