検索機能が強化された「Visual Studio Code 1.29」公開

 米Microsoftは11月12日、コードエディタ「Visual Studio Code 1.29」(October 2018)を公開した。複数行の検索サポートなど検索でいくつかの強化が加わっている。

 Visual Studio CodeはMicrosoftが開発するコードエディタ。Web開発やクラウドアプリケーション開発およびデバッグに適している。WindowsだけでなくmacOSやLinuxでも動作し、Gitなどのソースコード管理システムの統合、自動入力補完機能「IntelliSense」といった特徴を持つ。MIT Licenseの下で公開されている。

 Visual Studio Codeは毎月のリリースサイクルを持ち、バージョン1.29は10月はじめに公開されたバージョン1.28に続く最新版となる。本バージョンでは検索キーワードに「\n」が含まれていた場合、複数行にわたる検索が実行できるようになった。検索結果は行番号とともにマッチした件数が表示される。検索ではまた、正規表現エンジンとしてPCRE2を使った検索が可能になった。これは設定で「search.usePCRE2」をtrueを設定することで利用可能になる。これによって正規表現の後方参照や先読みといった機能が利用できる。ただし、実装の関係からサポートされている正規表現はJavaScriptで利用できるもののみに限られるという。検索ではこのほか、行番号表示、無効化などについても強化している。

 macOS MojaveのDark Modeのサポートを改善し、すべてのネイティブUI要素がDark Modeで表示されるようになった。macOSではまた、フル画面もサポートした。

 エディタではIntelliSenseウィジェットでファイルとフォルダアイコンを表示するようになった。さまざまなファイルの種類からの識別を支援するとしている。エラーコード定義時に問題のエラーコードを表示する機能、Format Selectionコマンド導入なども新機能となる。

 デバッグでは、Node.jsのデバッグ機能の強化、複数のデバッグコンソール、Loaded Scriptsビューの強化などが加わった。

 言語ではTypeScriptがバージョン3.1.4となり、Markdownスニペット、CSSなどが強化された。また、「Electron 3.0.0」のバンドルについては検討中としている。

 このほか多数の機能が加わり、バグも修正されている。

Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/