エディタが刷新された「WordPress 5.0」(Bebo)リリース

 オープンソースのコンテンツ管理ソフトウェア「WordPress」開発チームは12月7日、最新のメジャーリリースとなる「WordPress 5.0」(開発コード「Bebo」)公開を発表した。新たなブロックベースのエディタ「Gutenberg」が導入され、内部仕様も大きく変更されている。

 WordPressはPHPで実装されたブログ/コンテンツ管理ソフトウェア。データベースはMySQLを利用し、ブログのほかWebサイト、オンラインストアなどを構築できる。

 WordPress 5.0は、2014年9月に公開された「WordPress 4.0」(Benny)以来のメジャーリリース。

 本バージョンでは新たに「ブロックベース」の概念を取り入れたエディタ「Gutenberg」が導入された。あらゆるマルチメディアを容易に挿入できるようになるなど、より柔軟なコンテンツの編集や表示が可能になった。Paragraph、Heading、Preformatedなど、デフォルトで多数のブロックを容易し、組み合わせることができる。これをベースに、今後編集体験の合理化につながる機能を加えていくという。

 ブロック概念は、APIとインターフェイスコンポーネントの活用による開発の効率化とクライアントの管理、コンテンツ変更時の保護など、開発者にも様々なメリットがあるという。一方でGutenbergは従来のエディタとは互換性がないため、従来バーションで動作していたプラグインがそのままでは動作しなくなる可能性があるとのこと。従来のエディタは「Classic Editor」というプラグインとして提供されており、こちらを導入することでGutenbergに非対応のプラグインもそのまま利用できる。Classic Editorは2021年までサポートを継続するとのこと。

 新しいデフォルトのテーマとして「Twenty Nineteen」を導入した。Gutenberg向けに設計されており、さまざまなユースケースで利用できるデザインを持つ。ゴシック体の見出しと明朝の本文、余白などレイアウトも強化され、システムフォントを用いることで読み込み時間の改善するという。

 このほかにも細かな機能強化が加わっている。WordPress 5.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

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