Linux Foundation、RISC-Vの開発と普及でRISC-V推進団体と協業

 Linux推進団体のThe Linux FoundationとRISC-V Foundationは11月27日(米国時間)、ロイヤリティーフリーのCPU命令セット「RISC-V」の開発と受け入れを加速することを目指し協業することを発表した。

 RISC-VはRISCを土台としたフリーでオープンなCPU命令セット(ISA)。カリフォルニア大学バークレー校で考案された。RISC-V FoundationはRISC-Vを推進するために2015年に立ち上がった非営利団体で、Berkeley Architecture Research、Google、NVIDIA、Qualcommなど約210の企業や団体が参加している。ほかのアーキテクチャに対する優位点として、ソフトウェアとハードウェアレベルでの自由度、オープン、モジュラー、拡張性、安定性などを挙げている。

 両団体は提携に基づき、共同でRISC-Vの開発を促進し、受け入れを加速する。Linux FoundationはRISC-Vエコシステム向けにトレーニングプログラム、インフラツール、さらには法やコミュニティにおける取り組みなどのリソースを提供する。

 すでにLinux FoundationのプロジェクトであるZephyrや、RISC-Vベースのプラットフォーム上のLinuxのガイドで協業関係にあり、ZephyrとLinuxガイドは12月はじめのRISC-Vのイベントで披露する予定という。

Linux Foundation
https://www.linuxfoundation.org/

RISC-V Foundation
https://riscv.org/risc-v-foundation/