「FreeBSD 11.0-RELEASE」がリリース、ARMサポートを強化

 The FreeBSD Projectは10月10日、BSD系OS「FreeBSD」の最新版「FreeBSD 11.0-RELEASE」を発表した。64ビットARMやRISC-Vをサポートするほか、性能、セキュリティなども強化されている。

 FreeBSD 11.0は、2014年2月に登場した10系に続くメジャーリリースとなる。性能面では、sendfileシステムコールの非同期実装によって既存のアプリケーションの性能を最大40%改善するという。NUMAメモリアロケーションとスケジューラーポリシーのサポートも加わった。無線LAN規格の802.11nのサポートも加わっている。

 ゲストOSとしてWindows Vista/7/8/10、Windows Server 2012などのサポートを実現するbhyveハイパーバイザーが追加され、ネイティブのグラフィックサポートが加わった。

 セキュリティではOpenSSHでDSA鍵の生成がデフォルトで無効となった。アップグレード前にOpenSSH鍵をアップデートするように助言している。合わせてプロトコル1のサポートも削除となった。OpenSSH自体も3月に公開された7.2p2にアップデートされている。

 ARM対応強化を進め、FreeBSD/arm64ポートによりAarch64をサポートした。新しいRISCプロセッサ向けの命令セット「RISC-V」も新たなターゲットとして対応する。

 このほかにも、svnliteがバージョン1.9.4となり、libblacklistライブラリとアプリケーションがNetBSD Projectよりポーティングされた。Clangも3.8にアップデートされている。

The FreeBSD Project
https://www.freebsd.org/