「Parrot 4.3」公開、2019年にはLTS版をリリースヘ

 Debianベースのディストリビューション「Parrot」開発チームは11月3日、最新安定版となる「Parrot 4.3」を公開した。

 ParrotはDebianの開発版である「Dabian Testing」をベースとしたGNU/Linuxディストリビューション。セキュリティツールやサンドボックス化されたシステムなどのセキュリティ、プライバシーのための機能、言語やエディタなど開発者向けの機能を備えている。ライセンスはGPLv3。

 Parrot 4.3は5月に公開されたParrot 4系の最新版。Linuxカーネルはバージョン4.8.10を採用した。

 コアではDebian Testingが最新のものとなり、サンドボックスシステムもfirejail、apparmorともに多数の強化を加えた。サンドボックスは全体がスムーズになり、安全性と信頼性が強化されたという。MAIAアイコンテーマをアップデートし、使われていない古いアイコンを削除して新しいアイコンを導入した。

 Firefoxは63になり、OpenJDKはバージョン11がデフォルトとなった。アノニマスモードのAnonsurfも安定性を強化し、DNS設定を不要に変更しなくなった。Bashrcも新しくなり、スナップのサポート強化が加わったほか、グローバル設定の上書きをしないようになった。メニュー設定のバグも修正した。

 Parrotはローリングリリース形式でリリースが行われているが、開発チームは4.3リリースに合わせて、2019年に次期Debian Stableをベースとした長期サポート版(LTS)をリリースする計画も明らかにしている。今回の最新版はその中間点として開発したという。

Parrot
https://www.parrotsec.org/