KDEディストリビューションの最新版「KaOS 2018.10」が公開
KDEを採用する独立系Linuxディストリビューション「KaOS」プロジェクトは10月14日、最新の安定版「KaOS 2018.10」を公開した。最新のKDE Plasma 5.14を搭載するなど、KDE関連の新技術を盛り込んだ。
KaOSはQtとKDEを採用する独立系ディストリビューション。スクラッチから開発されており、モダンさ、シンプルさを特徴とする。デスクトップはKDE Plasma、ツールキットはQt、アーキテクチャはx86_64のみ。ローリングリリースで提供され、システム起動に必要なCore、必要最低限のライブラリを集めたMain、パッケージのAppsの3種類のリポジトリで構成される。
KaOS 2018.10は、8月に公開した「KaOS 2018.08」に続く最新安定版となる。
Linuxカーネルは4.18.12を採用、10月9日に公開されたばかりのKDE Plasma 5.14を搭載した。Display Configuration、Audio Volumeなどの最新のウィジェット、ログインのセキュリティなどの機能を利用できる。
ベースのシステムでは、Glibc 2.27/GCC 7.3.1ベースの最新のコンパイラツールチェーンなどが変更点となる。Boostは1.68、Waylandは1.16、Systemdは239、GStreamerは1.14.4、Mesaは18.2.2、NetworkManagerは1.14、とそれぞれ最新のものにアップデートした。Plasma Desktop向けのパッケージでは、Frameworks 5.51.0、KDE Applications 18.08.2など新しくなり、すべてQt 5.11.2上に構築した。なお、最新版よりQt 4は対象外となった。
新規ユーザー向けのウェルカム画面では、PyQtベースのKaptanに代わって、新たにCroeso画面も用意した。よくある設定15のサポートに加え、壁紙の選択、ディストリビューション情報表示などの機能も持つ。
KaOS 2018.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
KaOS
https://kaosx.us/