「Apache Traffic Server 8.0」リリース

 Apache Traffic Serverプロジェクトは9月26日、最新のメジャーリリースとなる「Apache Traffic Server 8.0」公開を発表した。

 Apache Traffic ServerはHTTP/1.1およびHTTP/2.0準拠のキャッシュプロキシサーバー。C++で実装されており、リバースプロキシ、フォワードプロキシなどの機能がある。商用製品「Inktomi Traffic Server」として開発され、Inktomiを買収したYahoo!がApache Software Foundation(ASF)に寄贈した。

 2016年11月に公開されたバージョン7系からのメジャーリリースとなる。TLS 1.3をサポートしたほか、イベントループの統計情報を取得できるようになった。

 ログ設定、SSL/TLSの送受接続など設定でYAMLを利用するようになった。SNI Configでサーバー名単位でTLS属性のインバウントとアウトバウンドの設定が可能になった。また、Proxy Ptorocol 1サポートを拡充した。

 実験的なプラグインが多数加わったほか、既存プラグインのアップデートも行われた。Luaスクリプトで作成されたATSプラグインを実装するluaを始め、cachekey、cache_promoteなどのプラグインが標準プラグインに昇格した。

 7系からのアップグレードの場合、ユーザーが作成したプラグインをリコンパイルする必要がある。

Apache Traffic Server
http://trafficserver.apache.org/