性能測定/負荷テストツール「Apache JMeter 5」リリース

 Apache JMeterチームは9月19日、サーバーアプリケーションテストのためのJavaアプリケーション最新版「Apache JMeter 5.0」のリリースを発表した。

 Apache JMeterは、性能測定や負荷テストを行うためのツール。Javaで実装されており、さまざまな環境で動作する。WebサイトやWebアプリケーションのほか、ネイティブコマンドやシェルスクリプト、メールサーバー、データベースサーバーなどさまざまなソフトウェアを対象に利用できる。GUIでテストプランの作成や実行を行えるTest IDEや、コマンドラインで作成したテストを実行する機能なども備える。

 JMeter 5.0は、2018年2月に公開されたバージョン3.0に続く最新のメジャーリリース。本バージョンでは実行にJava 8以上が必要となった。

 コア機能では、「ファイル」メニューに「リスタート」項目が加わり、メニューからJMeterを再スタートできるようになった。また、Restのサポートを強化し、添付ファイル付きのJSON Bodyを送ったり、Parameters Tabに入力したパラメーターをボディで利用できるようになった。

 XML Path Language(XPath) 2.0をサポートする「XPath2 Extractor」を利用することで、XML名前空間の処理を簡素化できるようになった。また、HTTP Componentsをバージョン4.6にアップデートした。

 スクリプトとデバッグでは、検索機能の強化、結果を表示するツリーでのユーザーインターフェイスの強化などが加わった。レコード機能も強化し、ブラウザでのナビゲーション時にトランザクションに名称をつけることができるポップアップを表示するなどの機能が入った。

 レポートでは、HTML Webレポートにグラフで毎秒当たりのトランザクションを示す機能が加わり、毎秒のヒット数に組み込みリソースを入れられるようになった。ライブレポートでは、バイトの送受信をInfluxDBまたはGraphiteに送ることができるようになった。

 このほか、バグも多数修正されている。

Apache JMeter
https://jmeter.apache.org/