ベンチマークテストツール「Apache JMeter 3.2」リリース
さまざまなアプリケーションやプロトコルに対応するベンチマークテストツール「Apache JMeter」の開発チームは4月14日、「Apache Meter 3.2」を公開した。
Apache JMeterはアプリケーションのベンチマークテストを行うためのツール。Javaで実装されている。HTTP/HTTPS、JDBC、JMS、FTP、LDAP、TCP、ネイティブコールなどを使ってアプリケーションやデータベースを操作し、その性能を測定できる。
Apache JMeter 3.2は2016年5月に公開されたバージョン3.0系の最新版。本バージョンよりJavaバージョン8が必須となった。また、ログ記録はSLF4JとLog4j 2にマイグレーションした。この変更により、設定とサードパーティのプラグインに影響が出ると警告している。
コアを強化し、InfluxDBデータベースとやり取りできるBackendListenerを新たに実装した。HTTP APIにより非同期のHTTPコールをInfluxDBに送り、注釈付きのグラフを得ることができる。
DNSキャッシュマネージャーも強化し、静的なホスト名解決のためのテーブルが加わった。JMS Publisher/Subscriberでは、一時停止と再接続が可能になった。またJMS Publisherの変数で、すべてのメッセージタイプが利用できるようになった。
ユーザーインターフェイスも強化し、テスト実行時にGUIのレスポンス性を強化した。また、Sample Resultsリスナーの数に上限を設けることでメモリへの影響を抑えた。HTTP Request GUIやHTTP(S) Test Script Recorderの簡素化や検索機能に置換が加わるといった細かな変更も加わっている。レポートとダッシュボードでも機能が加わった。
Apache JMeter
http://jmeter.apache.org/