「Git 2.16」リリース

 分散型のバージョン管理システム「Git」開発チームは1月18日、最新安定版となる「Git 2.16」を公開した。

 Gitは分散型のバージョン管理システム。Linuxのソースコードのバージョン管理のために開発され、その後は規模の大小に関係なくさまざまなソフトウェア開発プロジェクトで利用されている。

 Git 2.16は2017年10月に公開したバージョン2.15に続く最新版。91人が開発に貢献したと報告している。

 内部実装では、git submodule、git bisectといったモジュールをCで書き直す作業が進められた。オブジェクト名の最小の独自プリフィックスを見つけるようにコードを最適化し、内部構造も改善された。

 ネットワーキングのプロトコルをアップグレードする手法が新しくなり、Gitでハッシュ関数を使用するのを定義するインフラを導入した。  新たな機能も多数加わった。http.proxyでの「https://」形式URLのサポート、MediaWikiとやりとりするリモートヘルパーのアップデート、シェルコンパイルでのgit pullで「–autostash」オプションが使用できるようになるなど、ワークフローやUIでも細かな機能が多数加わっている。

Git
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