「GNOME 3.30」リリース、性能の強化やFlatpak自動アップデートなどが加わる

 The GNOME Projectは9月5日、デスクトップ環境「GNOME 3.30」(コードネーム「Almeria」)を公開した。性能の強化、Flatpakプログラムの自動アップデートなどが特徴となる。

 2011年4月に公開されたGNOME 3系の最新版となる。6か月の開発期間中に合計で800人以上の貢献者が参加し、2万5000件近くの変更が加わったという。

 本バージョンではデスクトップ性能が改善されたという。全体として使用するリソースを削減し、性能上の問題を感じることなく一度に動かすことができるアプリケーションの数を増やすことができると説明している。

 画面共有機能も強化され、リモート接続がアクティブになっている時に表示されるインジケータがシステムメニューに加わるなど、画面共有、リモートデスクトップセッションの制御がわかりやすくなった。

 ソフトウェアマネージャーの「Software」では、Linuxアプリケーションの管理や配信の仕組みを提供するFlatpakを自動アップデートするオプションが加わった。

 GNOME仮想マシンアプリケーションの「Boxes」も、さまざまな強化が加わっている。Remote Desktop Protocol(RDP)を使って遠隔にあるWindowsサーバーに接続できる機能が加わった。これにより、Windows Serverの管理がシームレスになるという。また、OVA(Open Virtualization Format)形式のファイルをインポートできるようになり、仮想マシン間の共有がさらに容易になるという。

 このほかWebブラウザ「Web」、ファイルブラウザ「Files」、メモ「Notes」などのアプリケーションでも強化が加わった。設定の「Settings」ではThuderboltデバイスを管理できるパネルが加わり、関連するハードウェアを検出時にハードウェア関連のパネルで動的に表示するようになった。

 GNOME 3.3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

The GNOME Project
https://www.gnome.org