Linux Mint、最新のデスクトップ環境「Cinnamon 3.2」リリース

 Linux Mintのデスクトップ環境Cinnamon開発チームは11月21日、最新版となる「Cinnamon 3.2」を公開した。

 Cinnamonは人気Linuxディストリビューション「Linux Mint」でデフォルトとして採用されているデスクトップ環境。「GNOME Shell」からフォークしたもので、Cで実装されている。GNOME Shellの技術をベースにGNOME 2デスクトップ環境に類似したデスクトップレイアウトを持ち、パネル、ホットコーナー、メニューなどのユーザーインターフェイスを搭載。ユーザーインターフェイスはJavaScriptで記述されている。ライセンスはGPLv2。

 Cinnamon 3.2は、4月に公開された「Cinnamon 3.0」に続く最新版。セッションマネジャーでQt 5.7以上をサポートしたほか、スクリーンセーバーを完全に書き直し速度やレスポンス性を強化した。コントロールセンター、ウィンドウマネージャなども強化した。

 また垂直パネルが導入され、システム情報のアップロード、通知表示でのサウンド効果再生などが可能になった。各アプレットも強化した。例えば、サウンドではアクティブなプレイヤー間を切り替えるメニューが加わっている。設定API、ファイルマネージャーのNemoなども強化されている。

 Cinnamon 3.2は「Linux Mint 18.1」で採用を予定しており、Ubuntu 16.04、同16.10などにもインストールできる。

Cinnamon
https://github.com/linuxmint/Cinnamon