Mozilla、デスクトップ版Firefoxのユーザー使用データ統計を発表

 Mozillaは8月28日、デスクトップ版Firefoxがどのように使われているのかをまとめる報告書「Firefox Public Data Report」を発表した。

 Mozillaは2016年に「Hardware Report」としてFirefoxのクライアントが使用するハードウェアについての報告書を公開した。今回のPublic Data Reportは、これを拡大する取り組みとなる。

 今回公開されたのは、デスクトップ版Firefoxがユーザーの同意を得て収集した機密情報を含まない情報を元に、世界中の人々がFirefoxやインターネットをどのように使っているのかを週と月単位でまとめたレポートとなる。Web開発者はもちろん、報道関係者や研究者、Mozillaでデータがどのように使われているのかを知りたい人によって有用としている。

 Firefoxはテレメトリシステムを介してブラウザの性能、ハードウェア、使用、カスタマイズなどの情報を収集し、クラッシュの追跡、Firefoxに導入した実験機能のインパクト測定などに役立てている。Firefox Public Data ReportのデータはFirefoxのRelease、Beta、ESRの各チャネル、その他のチャネルから収集する10%のサンプルを週に一度集め、匿名化してユーザーのプライバシーを保護した形で処理する。Firefoxユーザーは自分のデータを送りたくない場合、「設定」内の「プライバシーとセキュリティ」でデータ収集をオフにできる。

 現在、10のメトリクスを10の国別に見ることができる。1日の平均使用時間、最新版を使っているユーザーの比率、言語設定、トラッキング防止機能の使用、アドオンなどについてまとめており、例えば1日のブラウザの利用時間が最も多い国(アメリカ、1日6時間〜6.5時間)、アドオンを持つクライアント数は35%などといったことがわかる。メトリクスや国は今後拡大する。またデスクトップ版だけでなく、モバイル版のセクションも加わる予定だ。

「Firefox Public Data Report」
https://data.firefox.com/