MesがGNU Projectに、「GNU Mes 0.17」をリリース
GNU/Linuxディトリビューションのブートストラップ作成支援ツールを開発するGNU Mesプロジェクトは8月26日、GNU Mesとして初のリリースとなる「GNU Mes 0.17」を公開した。
Mesはブートストラップ可能なビルドの取り組みとして、GuixSDなどのGNU/Linuxディストリビューションのためのブートストラップ作成を支援する。
自己ホスティングのSchemeインタープリタ(mes.c)、Schemeで書かれたNyaccベースのCコンパイラで構成される。mes.cはガベージコレクタ、Schemeモジュールのライブラリ、テストスイート、CコンパイラのMesCCを含み、MesとMesCCにより自己ホスティングのTinyCC(Tiny C Compiler)を構築できる。これとMes Cライブラリを利用して、通常のツールチェーンなしにGCC 4.7.4、Glibc 2.2.5、Binutils 2.20.1のブートストラップを支援する。
GNU Mes 0.17は6月に公開されたMes 0.16に続くもので、GNUプロジェクト傘下で公開される初のリリースとなる。
変更点としては、MesCCを通常のGuileパッケージとしてインストールできるようになった。標準のGNU makeターゲットをサポートし、–srcdirビルドもサポートした。
GNU Mes 0.17はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv3。