「Apache CouchDB 2.2」リリース

 Apache CouchDB開発チームは8月8日、「Apache CouchDB 2.2.0」をリリースした。プラグイン可能なストレージフレームワークの導入などの特徴が加わっている。

 Apache CouchDBは、拡張性のあるアーキテクチャを備えるデータベースシステム。並列指向関数型言語「Erlang」で実装さている。HTTPベースのプロトコルを使用し、SQLではなくJSON形式でデータをやり取りする。独自のクエリ言語を備えるほか、JavaScriptをクエリ言語としてMapReduceを使ったクエリも可能。単一ノードでもクラスターでも利用できるほか、オフライン機能が必要なアプリ向けのReplication Protocolも備える。

 CouchDB 2.2.0は2016年9月に公開されたCouchDB 2系の最新のポイントリリース。

 プラグイン可能なストレージエンジンフレームワークを導入した。既存のストレージエンジンのマイグレーションなど、内部のリファクタリングにより、異なるバックエンドにデータベースファイルを保存できるようになった。

 Erlangの最小要件がR17になった。16B03はサポートから外れ、Erlang 21サポートのための作業は引き続き継続中という。

 CouchDBレプリケーターで、/_sessionエンドポイントを使用できるようになった。HTTPの認証ヘッダーに依存する必要がなくなり、レプリケーションの性能を大きく改善できるという。レプリケーションではまた、大規模なアタッチメントのあるデータベースの対応も強化した。

 このほか多数の細かな機能強化が加わり、バグも修正した。

Apache CouchDB
http://couchdb.apache.org/