Google、物理ベースレンダリングエンジン「Filament」をオープンソースで公開

 Googleは8月3日、物理ベースのグラフィックレンダリングエンジン(PBR)「Filament」をオープンソースで公開した。WindowsおよびmacOS、Linux、Androidに対応するクロスプラットフォームのリアルタイムレンダリングエンジンという。

 FilamentはC++で実装された物理ベースレンダリングエンジン(BPR)。バックエンドにはOpenGLやVulkanを利用し、C++およびJava向けのAPIが提供される。中でもOpenGL ES 3.xクラスGPUを主なターゲットとし、Android上で小容量、効率よく動くように設計しているという。

 ツールとAPIで構成されており、Android開発者はこれを利用して容易に高品質な2D/3Dレンダリング環境を構築できるという。

 現在Filamentは、AR体験を可能にするARCoreのSDKであるSceneformライブラリで、Androidデバイスのランタイム、それにAndroid Studioプラグイン内部のレンダラーとして使われているという。

 Filamentは最初のパブリックリリース(バージョン0.1.0)をプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Filament
https://github.com/google/filament