Scheme系プログラミング言語「Racket 7」が登場

 プログラミング言語Racket開発チームは7月27日、最新のメジャーリリースとなる「Racket 7.0」公開を発表した。コア部分のリプレース作業などが進められている。

 Racketは、Schemeから派生した汎用プログラミング言語。言語を拡張できるマクロシステムを備え、Webアプリケーション、データベース、統計解析などのライブラリもある。Linux、macOS、Windowsをサポートし、新しいライブラリやコレクションをインストールするパッケージマネージャを備え、開発したコードはサポートするすべてのOSで実行できる。ライセンスはLGPL。

 Racket 7は、2014年に公開されたバージョン6.0に続くメジャーリリース。長期的に進めているというランタイムシステムに関連する作業を反映させた。一方で、バージョン6系の最新版であるバージョン6.12との間ではランタイムなどの内部は変更しているが、視覚的に感じる大きな差はないだろうとしている。

 大きな変更点としては、バージョン6.12からコア部分の実装が8分の1ほど入れ替えられたという。この作業には新たなマクロ展開機能が活用されているという。残りの60%ほどもすでに実装が進んでいるが、今回のリリースには含まれていないとのこと。

 このほか、型付けのRacketであるTyped Racketでいくつかの強化が加わった。また、IDEのDrRacketも改善し、言語を学ぶCreate Executableオプションなどが強化されている。

Racket
https://racket-lang.org/