8系最初のポイントリリースとなる「GCC 8.2」が公開

 GNU Compiler Collection(GCC)開発チームは7月26日、最新版となる「GCC 8.2」公開を発表した。8系最初のバグ修正リリースとなる。

 GCCはGNU C Compiler(GCC)としてスタートし、現在ではCに加えてC++、Objective-C、Fortran、Ada、Goなどさまざまな言語に対応する。そのため、名称もGNU Compiler Collection(GCC)となった。これらの言語向けのライブラリ、フロントエンドも含む。

 GCC 8.2は、5月に登場したGCC 8系の最新安定版となる。最適化機能であるLTO(Link-Time Optimization)の性能に関する問題を修正した。大規模なバイナリ構築中のパーティショニングアルゴリズムにおけるオーバーフローが原因の不具合だった。

 またC++で-fabi-version=12を導入、8.1で発見された呼び出し規約に影響するバグを修正した。このほかにも細かな修正が加わっている。

GNU Compiler Collection
https://gcc.gnu.org/