米Microsoft、.NET向け機械学習フレームワーク「ML.NET」を発表

 米Microsoftは5月7日、.NET向けクロスプラットフォームの機械学習フレームワーク「ML.NET」を発表した。オープンソースプロジェクトとして開発を進めていく方針で、すでにプレビュー版が公開されている。

 ML.NETは.NET技術を利用して機械学習のモデルを開発できる技術。これによって.NETアプリケーションに機械学習技術を挿入できる。Windows、Linux、macOSに対応する。フレームワークであるため、TensorFlowやCNTKなどの機械学習ライブラリとの併用も可能。

 Microsoft Researchで開発した技術をフレームワーク化したもので、すでにMicrosoft社内でWindows、Bing、Azureなどの製品グループが利用しているという。

 プレビューリリース(バージョン0.1)では、分類、回帰などのタスクが可能。モデルのトレーニングのための.NET APIの初のドラフトなども含まれている。将来的にはレコメンドシステム、異常検知などの分野での利用や、深層学習などのアプローチにも対応する予定という。

 ML.NET 0.1はプロジェクトのページより入手できる。利用には.NET Core 2.0以降が必要。ライセンスはMIT License。

ML.NET
https://www.microsoft.com/net/learn/apps/machine-learning-and-ai/ml-dotnet