Linux Foundationが「OpenBMC」を立ち上げ、オープンソースのベースボード管理コントローラー(BMC)スタック定義へ

 Linuxを支援する非営利団体Linux Foundationは3月19日、オープンソースのベースボード管理コントローラー(BMC)開発プロジェクト「OpenBMC」を発表した。さまざまなシステムが混在する環境で動くスタックの定義を図るという。

 BMCはコンピュータやハードウェアの状況のモニタリングするシステムで、通常プリント基板に搭載されている。温度、電圧などの状態などのモニタリングと管理、エラー分析のためのイベントログ、遠隔から管理するための機能などを提供する。

 本プロジェクトが立ち上げられた理由として、クラウドインフラストラクチャの規模拡大などによってこれまでのBMC実装がセキュリティ、設定とモニタリングなどの点で現実的ではなくなっている、とLinux Foundationは説明している。エンタープライズや高性能コンピューティング(HPC)、通信事業者、クラウドデータセンターなど異機種混在環境で動くBMCファームウェアスタックを目指すという。

 OpenBMCは、IBMが貢献するBMCコードベースを土台とする。設立メンバーにはIBMのほかFacebookやGoogle、Intel、Microsoftが名を連ねており。すでに協業を始めているという。今後、他社にも参加を呼びかける。

OpenBMC
https://www.openbmc.org/