Linux Foundation、オープンソースコミュニティの健康状態を分析するCHAOSSプロジェクトをスタート
Linuxを支援する非営利団体のLinux Foundationは9月11日、新プロジェクト「Community Health Analytics Open Source Software project(CHAOSS) Project」の立ち上げを発表した。オープンソースコミュニティの健康状態の定義を支援するという。
企業や組織におけるオープンソースソフトウェアの利用が進んでおり、どのプロジェクトが重要なのか、コミュニティは健全に機能しているのかどうか、などを評価するニーズが出てきているという。
CHAOSSの目標はオープンソースコミュニティの活動、貢献、健康を客観的に測定する指標を確立すること。貢献している開発者の数、コードの品質のための指標、セキュリティ実践などを見る。学術界や産業界でバラバラに進んでいる取り組みを組み合わせて中立的で実装に依存しない参照指標を定義し、共通の方法でコミュニティを表現できるようにする。
Mozilla、OpenStack、Red Hat、Eclipse Foundation、ミズーリ大学など20の企業や団体が最初の貢献企業となっている。例えばRed Hatは、プロジェクトの様々な手法継続的に追跡して自動収集する「Prospector」を開発しており、CHAOSSローンチにあたってこれをGPLv3の下でオープンソースにしたという。Bitergiaはgit、GitHub、Jira、Bugzilla、Gerrit、Jenkins、Slack、Confluence、さらにはメーリングリストなどデータを収集するツールGrimoireLabを開発しており、これを貢献する。
ソフトウェアコミュニティ開発を分析する統合オープンソースソフトウェアの開発も進めるという。ここではミズーリ大学のGHData、Cloud Native Computing FoundationのVelocityなどの取り組みを活用する。
Community Health Analytics Open Source Software project(CHAOSS) Project
https://chaoss.community/