Linux Foundation、エッジコンピューティング向けのソフトウェアスタック「Akraino」を発表

 非営利団体のLinux Foundationは2月20日(米国時間)、最新のオープンソースプロジェクト「Akraino」を発表した。信頼性やパフォーマンスが求められるアプリケーションを仮想マシンやコンテナ内で実行させるためのソフトウェアスタックで、通信事業者クラスの大規模な利用にも耐えられるという。

 Akrainoは、AT&Tが開発したコードをベースにしたもの。「エッジコンピューティング」と呼ばれる、端末に近い場所にサーバーを配置して処理遅延を少なくする手法に向けて開発されており、エッジコンピューティングシステム向けに最適化した高可用性のクラウドサービスをサポートするソフトウェアスタックを目指す。

 Linux FoundationのONAP(Open Network Automation Project)やOpenStackと組み合わせることで、「次世代のネットワークベースのエッジサービスの開発を加速できる」とAT&T Labsの担当者は述べている。なお、Linux Foundationは1月、ONAP、OPNFV、OpenDaylightなど6つの通信関連プロジェクトを「LF Networking Fund」として統合することを発表している。

 Akrainoのサイトでは、2018年第2四半期(4月~6月期)中にコードの公開を目指すとしている。

Akraino
http://www.akraino.org/