利用が進むMozillaのVR構築フレームワーク「A-Frame」
Mozillaが開発する拡張現実(VR)構築フレームワーク「A-Frame」が機能強化を続けている。Windows Mixed Reality HandsetsとMicrosoft Edgeのサポートが加わり、3Dシーンやモデルの伝送仕様のGL Transmission Format(glTF) 2.0も対応している。
A-Frameは、インストール不要でHTMLファイルからVRを作成できるフレームワーク。没入型3D体験をブラウザで作成するためのJavaScript APIであるWebVRを使ってVRヘッドセットのセンサーデータとやりとりできる。WebVRにはFirefox、Google Chrome、Internet Explorerなどのブラウザが対応している。デスクトップ、モバイル、それにHTC Vive、Oculus Rift、Daydream、CardboardなどのVRヘッドセットで利用できる。
3Dグラフィック制作のためのJavaScriptライブラリThree.jsを土台に、宣言的でコンポーネント型の構造をもつ。JavaScript DOM APIを利用できるため、React、jQuery、Vue.jsといったライブラリを利用できる。ビジュアル3Dインスペクタも内蔵する。
設計時からWebVR向けに最適化されており、ブラウザのレイアウトエンジンに影響することがないため高速な性能を実現するという。3Dオブジェクトのアップデートはインメモリで行われるため、オーバーヘッドを最小に抑えられるとのことだ。
Mozillaは2015年末にA-Frameを発表しており、最新の事例としてジャーナリストNonny de la Peña氏が立ち上げたEmblematic Groupを発表した。同グループではA-Frameを利用して重要な社会問題を伝えているという。
A-FrameはプロジェクトのWebサイトより入手できる。最新版は2017年10月に公開されたバージョン0.7.1で、ライセンスはMIT License。
A-Frame
https://aframe.io/