分散型グラフデータベース「Dgraph 1.0」リリース、初のプロダクションリリースに
12月19日、オープンソースのグラフデータベース「Dgraph 1.0」がリリースされた。Dgraphは高速で拡張性のある分散型グラフデータベースで、「世界で最も先進的なグラフデータベース」だという。
Dgraphは水平方向の拡張性に優れた分散グラフデータベース。ACIDトランザクション、Raftベースの一貫性のあるレプリケーション、高い可用性などを特徴とし、ディスク上でのデータの配列を制御することでクエリの性能やスループットを最適化する。FacebookのGraphQLライクなクエリシンタックスをサポートし、GRPCとHTTPを介してJSONとProtocol Buffersでレスポンスする。
元Google社員が2015年にスタートしたネイティブなグラフデータベースプロジェクトで、テラバイド級の構造化データからリアルタイムのユーザークエリに対応する低レベルの遅延も目指す。
プロジェクトの発表から2年でのバージョン1.0公開となった。本バージョンは正式運用に耐えられる(production-ready)リリースとされているほか、DgraphブラウザRatelを使ったMutateとAlter Operationsのサポート、エクスポートのシンタックス修正などが行われている。また、変数の定義確認を行うようになり、max_memory_mbに基づきLRUのサイズを動的に変更するようになった。
今後の計画として、マネージドサービスの提供、ユーザーインターフェイスの改善、クラスタ管理と高度なデータ探索などの機能を付け加えていくとしている。
Dgraph
https://dgraph.io/