Microsoft、グラフエンジン「Microsoft Graph Engine」をオープンソースに

 米Microsoftがグラフエンジン「Microsoft Graph Engine」およびグラフクエリ言語「LIKQ(Language Integrated Knowledge Query)」をオープンソースで公開した。プロジェクトのWebサイトよりソースコードやグラフクエリ言語を入手できる。

 Microsoft Graph Engineは、分散型のインメモリデータ処理エンジンおよび強い型付けのインメモリKey-Valueストア。Microsoftが2013年に「Trinity」として発表していた研究開発プロジェクトに由来する。大規模なグラフをリアルタイムで処理できるもので、RAMストア、グラフモデル、演算処理エンジンとしての機能を持つ。Microsoftは2016年5月にGraph Engine 1.0のプレビュー版を公開していた。

 LIKQはGraph Engine上で動くグラフクエリ言語で、高速なグラフ探査とラムダ式を使ったの柔軟性を持つ。サーバーサイドの演算処理をラムダ式で表現し、LIKQに組み込み、グラフのトラバーサルの間に実行されるという。すでに、Microsoft Cognitive Servicesの一部であるAcademic Graph Search APIでも使われているという。

 Microsoft Graph EngineのSDKはVisual Studioの拡張としてダウンロードできるほか、NuGetパッケージも用意する。ソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT Licenseを採用する。

Microsoft Graph Engine
https://www.graphengine.io/