米CoreOS、「Tectonic 1.8」を12月後半に提供へ

 米CoreOSは12月5日、Kubernetesプラットフォーム「Tectonic 1.8」を発表した。Kubernetes向けに事前に設定が行われたオープンソースソフトウェアを提供する「Open Cloud Services」が新たに提供される。これによってetcdなどの技術を容易に利用できるという。

 TectonicはCoreOSの運用技術を取り込んだエンタープライズ向けKubernetesプラットフォーム。ベアメタル、オンプレミスのクラウド、パブリッククラウドといった環境で利用でき、運用タスクの自動化、セキュリティ、マルチクラスタ管理などの機能を備える。

 Tectonic 1.8は8月に公開したTectonic 1.7に続くリリースで、Kubernetesはバージョン1.8に対応する。

 最大の特徴であるOpen Cloud Servicesは、CoreOS Tectonicプラットフォーム上で動くKubernetesリソースを集めたもの。CoreOSが2016年に発表したOperator(Kubernetes APIを利用してアプリケーションの構築、設定、管理ができるアプリケーション固有のコントローラー)を活用しており、簡単にサービスをデプロイできる。現時点では、etcd、Prometheus、Vaultの3種類を用意する。

 このほか、インストールされているDocker Engineのバージョン管理ができるコンテナエンジン管理機能が加わった。自動で最新のリリースにアップデートするもので、1.8ではDocker 17.03を同梱する。

 また、モニタリングツールPrometheusはバージョン2.0にアップグレードされた。

 Tectonic 1.8は12月後半に提供を開始する。有料だが、10ノードまで無料で利用できる無料版もある。

Tectonic
https://coreos.com/tectonic/