米Uberの研究開発チーム、確率的プログラミング言語「Pyro」をオープンソースで公開

 米UberのUber AI Labsは11月3日、確率的プログラミング言語(PPL)「Pyro」をオープンソースソフトウェアとして公開したことを発表した。

 PyroはPythonベースの確率的プログラミング言語(probabilistic programming language、PPL)。バックエンドにはPython向けの深層学習(ディープラーニング)フレームワークのPyTorchを使用しており、柔軟で表現能力の高い深層確率的モデリングを可能にするという。

 オープンソースにした目的として、AIツールをより柔軟に使いやすくすることと、深層学習といった技術の研究と応用を加速するためと説明している。ライセンスはMIT License。

 動的に確率的勾配を組み立て、確率制御構造などのプログラムが可能。任意の確率分布を表現できる一般性、オーバーヘッドを抑えて大規模なデータセットに拡張できる拡張性、柔軟性などの設計指針を持つ。

 大規模なデータセットと深層ネットワークを活用したい確率的モデリングの専門家、簡単にベイズモデルを使いたいPyTorchユーザーやデータサイエンティスト向けとしている。

 Pyroのアルファ版はプロジェクトのWebサイトより入手できる。利用にはPython 2.7/3以上が必要。

Pyro
http://pyro.ai/