米Oracle、「VirtualBox 5.2」を公開

 米Oracleは10月18日、オープンソースの仮想化技術の最新のメジャーリリース「Oracle VM VirtualBox 5.2」を公開した。

 VirtualBoxはx86およびAMD64/Intel 64プロセッサ向け仮想化ソフトウェア。VirtualBox 5.2は2015年に登場した5系の最新版で、2016年7月に公開されたバージョン5.1に続くリリースとなる。

 Oracleのパブリッククラウドサービス「Oracle Cloud」に仮想マシンをエクスポートできるようになった。また、「Unattended」のゲストOSインストールをサポートした。自動でゲストOSのインストールができる機能で、初心者が容易に利用できるほか、上級ユーザーも時間の節約になるとしている。

 ツールの仮想マシン、グローバルツールの処理、新しいアイコンの導入など、仮想マシンのセレクタGUIを改善した。ビデオ録画ではオーディオを実験的にサポートした。GUIではこのほか、Virtual Media Manager、Host-only Network Manager、Snapshot Paneなどでも強化が加わっている。

 ストレージ関連では複数のトラックを含むCD/DVDメディア、CUE/BINイメージのサポートを実装したほか、不揮発性ストレージメディア接続のためのNVMe向けのメモリバッファのコントローラーのサポートも実装した。

 VirtualBox 5.2はWindowsホスト、Mac OS Xホスト、Solarisホスト、Linuxディストリビューション向けのバイナリ、「VirtualBox 5.2.0 Software Developer Kit」などをプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Oracle VM VirtualBox
https://www.virtualbox.org/