「FreeBSD 10.4-RELEASE」リリース、eMMCをフルサポート

 FreeBSD Release Engineering Teamは10月4日、「FreeBSD 10.4-RELEASE」をリリースしたことを発表した。本バージョンではeMMCのフルサポートが行われている。

 FreeBSD 10.4は2014年2月に公開した10系の最新版で、2016年4月に公開された10.3-RELEASEに続くリリースとなる。なおFreeBSDは2016年10月に11.0-RELEASEが公開されており、2017年7月に11.1-RELEASEがリリースされている。

 FreeBSD 10.4は、eMMC(embedded Multi Media Card)ストレージをフルでサポートした初のFreeBSDリリースとなる。eMMCパーティション、TRIMコマンド、HS400モードの速度などをサポートしている。ただしDDR52、HS200、HS400モードはハードウェアおよびsdhciフロントエンドのサポートが必要という。

 AES暗号化の高速化のためのAES-NIのaesniドライバーも強化し、ipsecによるアクセラレーションにまつわる問題を解決した。また、emドライバでWake On LAN(WOL)を有効化できるようになった。igbドライバーにもWOLサポートが加わった。

 qlxgbeドライバーのファームウェアをバージョン5.4.66にアップデートした。各種パッケージもアップデートされており、OpenSSHは7.3p1に、GNOME 3.18に、Xorg-Serverは1.18.4になった。

 FreeBSD 10.4-RELEASEはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

FreeBSD
https://www.freebsd.org/