オープンソースで開発されているFreeBSDベースのファイアフォール「OPNsense 17.7」リリース
オープンソースのファイアフォールOPNsense開発チームは7月31日、最新版となる「OPNsense 17.7」(開発コード「Free Fox」)を公開した。日本語対応が完成したほか、機能面でも多数の強化が加わっている。
OPNsenseはFreeBSDベースのファイアウォールおよびルーティングプラットフォーム。pfSense、m0n0wallのフォークとして2014年にスタートしたプロジェクトで、セキュリティーとコード品質にフォーカスしている。高性能、使い勝手の良さを特徴とし、商用ファイアウォールに含まれる機能を多く揃えるという。2条項BSDライセンスの下で公開されている。
OPNsense 17.7は1月に公開した17系の最新安定版で、FreeBSD 11をベースとする。本バージョンでは最新の「SafeStack」を導入した。SafeStackはClangのCode Pointer Integrity(CPI)プロジェクトの一部で、スタックバッファオーバーフローからプログラムを保護するインスツルメンテーションパス。
また、Realtek reドライバがサポートされ、ネットワークの安定性が強化された。各種ルーティングプロトコルをサポートするルーティングツール「Quagga」プラグインのサポートや、デフォルトのDNSリゾルバがUnboundに変更されるといった改善点もある。システムの合理化や継続的アップデート関連の機能強化などとも行われ、17.1から300以上の変更が加わったという。
そのほか多言語対応も進み、日本語、中国語を含む5言語の翻訳が完成したという。
OPNsense 17.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
OPNsense
https://opnsense.org/