米Intel、「Clear Containers 3.0」をリリース
米Intelは9月20日、コンテナランタイム環境「Intel Clear Containers 3.0」を公開した。Go言語で書き直すなどアーキテクチャレベルでの変更が行われている。
Clear ContainersはIntelの仮想化技術「Intel Virtualization Technology(Intel VT)」をベースとするコンテナランタイム環境。ハイパーバイザ、最適化が行われたカーネルやsystemdなどを提供する。
Clear Container 3.0では、ハードウェアで仮想化されたコンテナランタイムを構築するGoライブラリ「virtcontainers」を活用する構造となった。これまでC言語で実装されていたコードをリファクタリングし、Go言語に移植している。ランタイム実装には、Open Container Initiative(OCI)と互換性がある「cc-runtime」を導入した。Docker Engineのプラガブルランタイムアーキテクチャとシームレスに組み合わせることができるという。
libcontainerベースのエージェントも導入された。SELinuxやseccompといったセキュリティ機構をClear Containers内で動作するゲストコンテナで利用できるという。また、ストレージパフォーマンスの向上やPOSIX互換性の向上といった強化もあるとのこと。
KubernetesのContainer Runtime Interface実装であるCRI-O経由でKubernetesを使っても動かせるようになった。OCI定義のユースケースをサポートするリソース制約も利用できる。
Clear Linux Project
https://clearlinux.org/