米CoreOS、Dockerコンテナの実行にも対応する独自コンテナエンジンの安定版「rkt 1.0」をリリース

 米CoreOSは2月4日、セキュリティにフォーカスしたコンテナエンジン「rkt 1.0」リリースを発表した。初のプロダクションリリースとなり、実運用での利用にも適しているという。

 rktはGo言語で作成されたLinux向けのコンテナ管理ツール。柔軟性やセキュリティ、デーモンを使用せずほかのシステムとの統合が容易である点などが特徴。「App Container」規格に準拠するコンテナや、Dockerコンテナを実行できる。ライセンスはMIT Licenseで、CoreOSのコンテナ実行システムとしてDockerからの置き換えを目指して開発が進められている。

 2014年にプロジェクトを発足、1年3か月でのバージョン1.0リリースで、本バージョンは運用環境での利用に適した初めてのリリースとなる。コマンドラインツールやディスクフォーマットはほぼ安定したものになっており、今後は互換性を保った状態での改良が行われるとのこと。

 rkt 1.0での新機能としては、「rkt list」および「rkt status」コマンドの表示改善やDNS設定の柔軟性向上、エラー出力やログ出力の改善などが行われている。また、コマンドラインオプションの一部変更など、後方互換性のない変更もある。バグ修正なども行われた。

 rkt 1.0はGitHubからソースコードなどを入手できる。また、CoreOSの最新アルファ版(949.0.0)にも組み込まれている。

rkt
https://coreos.com/rkt/