コンテナを利用できる組み込み向けLinuxディストリビューション「Oryx Linux 0.2」

 組み込み向けLinuxディストリビューション「Oryx Linux」の開発チームは7月5日、最新版「Oryx Linux 0.2.0」を公開した。

 Oryx Linuxは組み込み向けLinuxビルドツール「Yocto」とOpenEmbeddedをベースとした組み込みLinuxディストリビューション。軽量のコンテナランタイムエンジンを含み、組み込み分野にコンテナ化のメリットをもたらすとしている。プロジェクトは5月に発表され、商用サポートを提供するTogan Labsの支援を受けている。

 本バージョンでは対応するプラットフォーム向けのホストシステムイメージを用意した。コマンドラインツールやサービスの選択ができ、すぐにインストールして使えるという。軽量で、デバイスのメモリやストレージへの影響も少ないとしている。ゲストコンテナのサンプルとして、ミニマルなイメージとフルコマンドラインイメージの2種類をした。

 また、ゲストコンテナの管理ができるoryxcmdツールを導入した。ホストイメージに含まれるツールで、ゲストコンテナイメージが取得するソースの設定が可能。ゲストとリソースは不要になると削除される。

 Oryx Linux 0.2はRaspberry Pi/Pi 3、エミュレーションされたqemux86向けにイメージを提供する。

 プロジェクトはまた、Oryx Linuxから一部のコンテナ機能を削除した簡易版「Oryx Lite」もアップデートしている。

Oryx
http://oryx-linux.org/