「CoffeeScript 2.0」リリース、最新ECMAScriptとの互換性を強化

 プログラミング言語CoffeeScript開発チームは9月17日、最新版「CoffeeScript 2.0.0」をリリースした。ECMAScript(ES) 2015以降との互換性強化を中心とした機能強化が加わっている。

 CoffeeScriptはJavaScriptをベースに拡張を加えたプログラミング言語。JavaScriptにコンパイルして利用できる。変換されたコードは読みやすく、JavaScriptと同等もしくはより高速に動くという。ライセンスはMIT License。

 CoffeeScript 2.0は2010年に公開されたバージョン1.0に続く最新版。ES6またはES2015以降のJavaScriptへの対応を進めた。これらのモダンなJavaScriptシンタックスにコードを変換できるようになり、classキーワードを使ったクラス定義などを含むコードを出力できるようになった。

 また、ES2017の非同期関数(async functions)をawaitでサポートし、ReactのJSXにも対応した。ES2015以降のJavaScriptと同様、分割代入シンタックスをサポートした。ES2015のタグ付けされたテンプレート文字列のサポートはバージョン1.11/1.12にバックポートした。

 1系では破棄されていた単一行コメントは、2.0では出力されるようになった。このほか、coffeeコマンドラインツールをはじめ、多数の強化が加わっている。

 CoffeeScript 2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。開発チームによると、バージョン1系との後方互換性もほぼ保たれており、リファクタリングなし(あったとしてもわずかな作業)でアップグレードできるという。

CoffeeScript
http://coffeescript.org/