RethinkDB、Linux Foundation傘下に。ライセンスも変更

 The Linux FoundationのCloud Native Computing Foundation(CNCF)は2月6日、「RethinkDB」のソースコードをLinux Foundationが取得し、Apache License 2.0で公開することを発表した。今後RethinkDBはLinux Foundationのプロジェクトとして開発が進むことになる。

 RethinkDBはオープンソースのNoSQLデータベース。ドキュメント主導、分散型JSONドキュメントデータベースで、リアルタイムWebアプリケーション向けと位置付けられている。米航空宇宙局(NASA)、General Motors(GM)などが利用しており、8年以上の間にベンチャーキャピタルなどから1220万ドルの投資を受けたが、持続性のあるビジネスモデルを構築できず、2016年10月に閉鎖していた。最新版は2016年4月に公開したRethinkDB 2.3(Fantasia)。

 閉鎖後、元従業員らがRethinkDBをオープンソースプロジェクトとして存続させる可能性を探った結果、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)が2万5000ドルでソースコードの権利を取得してLinux Foundationに寄贈することになった。ライセンスは、これまでRethinkDBが採用していたGNU Affero General Public License, Version 3(AGPLv3)から、企業が利用、貢献しやすいApache License 2に変更

 その間、プロジェクト存続のための寄付が寄せられ、決済サービスのStripeからのものを合算して合計2万5000ドルに達したという。これらを資金に今後、さらなるソフトウェア、コンテンツ、アートワーク、ドキュメントなどのオープンソース化を進めるとのこと。最新版(RethinkDB 2.4、Rethink 2.3.6)のリリースについても、すでに作業を進めているという。

The Linux Foundation
https://www.linuxfoundation.org/