性能を強化した「Atom 1.19」リリース
テキストエディタ「Atom」開発チームは8月8日、最新版となる「Atom 1.19」を公開した。性能を改善したほか、レンダリングレイヤーも書き直した。
Atomは米GitHubが開発し、オープンソースで公開しているテキストエディタ。HTMLやJavaScript、Node.jsを使ってアプリケーション開発を行えるクロスプラットフォームフレームワーク「Electron」を土台として開発されており、WindowsおよびMac OS X、Linuxで動作する。
Atom 1.19は6月に公開されたバージョン1.18に続く最新版。本バージョンではC++でネイティブ実装されたテキストバッファを導入し、反応性やメモリ使用量を改善した。大規模なファイルが使用するメモリの量が少なくなったほか、UIをブロックすることなく非同期でファイルを保存できるため、タスクをスムーズに移行できるという。バッファ検索もネイティブ実装され、これによって行末の空白削除処理の最適化なども改善されているという。
また、エディタのレンダリングレイヤー実装が大きく書き直され。DOMレイアウトとスクリプトインタラクションを見直し、複雑性を排除して性能を改善したという。新しいブラウザの機能や仮想DOM機能も利用できるようになり、新しいAPIの活用も進めた。
AtomはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Atom
https://atom.io/