プライバシー配慮を特徴としたフリーのコミュニケーションプラットフォーム「Ring」

 オープンソース関連ビジネスを行うカナダSavoir-faire Linuxは7月21日、フリーの分散型コミュニケーションプラットフォーム「Ring 1.0」を公開した。音声や動画、メッセージのやり取りを行えるプラットフォームで、ユーザーのプライバシーと自由を尊重するとしている。

 Ringは分散型コミュニケーションプラットフォームOpenDHTとEthereumブロックチェーンを土台とした分散型システム。以前まで「SFLPhone」というプロジェクト名で開発が進めれていた。

 ICE、SIP、TLSなどを利用して暗号化した音声通話やビデオ会議、テキストメッセージの送受信、画像/動画/音声ファイルの共有といった機能を備える。中央サーバーなしにやりとりができ、ユーザーの個人情報が第三者のサーバーなどに保存されることはないという。エンドツーエンドの暗号化を導入しており、ネットワーク上のプライベートなやりとりを解読することは不可能としている。

 RingはプロジェクトのWebサイトより入手できる。対応プラットフォームは、Linux、Windows UWP(Windows 10およびSurface)、MacOS X(10.10以降)、Android(4.0以降)に対応する。ライセンスはGPLv3。

Savoir-faire Linux
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