ASCIIとISO-8859文字コードに特化したテキストエディタ「GNU Moe 1.9」が公開
GNU Project下で開発が進められているコンソール向けテキストエディタ「Moe Editor」プロジェクトは6月28日、最新版となる「GNU Moe 1.9」を公開した。
Moeは「My Own Editor(MOE)」の略で、ISO-8859およびASCII文字コードという「8ビット文字コード」向けのコンソールテキストエディタ。モードレス、使いやすいユーザーインターフェイス、オンラインヘルプ、複数のウィンドウ表示、無制限のundo/redoや無制限のファイルサイズ/バッファ、グローバル検索/置換、自動インデントといった機能を備える。
UTF-8と比較して8ビット文字コードの方が日常のコンピューティングやコミュニケーション作業には適しているという見解から、UTF-8ではなくISO-8859-15をサポートするとしている。8ビット文字セットは、安全性と効率性に優れるとも記している。
GNU Moe 1.9は、2016年2月に公開したバージョン1.8に続く最新版。
大規模なファイルを含むツリーへの対応を強化し、コマンドラインで各ディレクトリ全ての通常ファイルを再帰的に読み込むようになった。F1キーが一部のターミナルエミュレータにより妨害されることから、ヘルプキーとして「C-a」を利用できるようになった。逆方向の「次を検索」のための「N」コマンドも導入した。
性能も強化し、重複行の削除が20%高速になった。UTF-8デコーダーを強化したほか、ファイル名が長い場合に省略して表示するようになるなど、細かな機能改善が加わっている。