「MKVToolNix v13.0.0」リリース

 フリーのマルチメディアコンテナファイルフォーマット「Matroska」向けツールセット「MKVToolNix」の開発チームは6月25日、最新版「MKVToolNix v13.0.0」を公開した。各ツールを強化し、バグも修正した。

 MKVToolNixは、LinuxなどのUNIX系OSやWindowsでMatroskaファイルの作成や変更、情報確認といった操作を行うためのツールセット。動画、音声、字幕などのファイルからMKV/MKA形式ファイルを作成するmkvmerge、MKV/MKAファイルから字幕や音声を抽出するmkvextract、ファイルの情報を調査するmkvinfoなどで構成される。ライセンスはGPLv2。

 MKVToolNix v13.0は、5月に公開されたバージョン12に続く最新版。mkvmergeのMPEG TSリーダーを強化し、複数のプログラムについての情報をverbose/JSON識別時にコンテナプロパティとして出力するようになった。

 MKVToolNix GUIでは、マルチプレックスツールでトラックリストに「プログラム」カラムを導入した。複数のプログラムを含むストリームで、サービス名を表示するという。マルチプレックスツールではまた、ドロップしたファイルについての処理を尋ねるダイアログで前回の設定を記憶し、デフォルトにできるようになった。

 このほか、各ツールやGUIで多数のバグも修正された。Windows、MacOS、Linux向けのバイナリがすでに公開されている。

MKVToolNix
https://mkvtoolnix.download