「Rust 1.18」リリース
MozillaのRust開発チームは6月8日、プログラミング言語Rustの最新版「Rust 1.18」の公開を発表した。
Rustはスピード、セキュリティ、並行性を特徴とするシステムプログラミング言語。Rust 1.18は、4月に公開されたRust 1.17に続く最新版となる。
要素をパブリックにするために使われるpubキーワードを強化し、新たに「pub(crate) bar:」のようなスタイルが加わった。また、Windows向けに新しいアトリビュート#![windows_subsystem]が加わった。リンカーの/SUBSYSTEMフラグを制御するもので、consoleとwindowsをサポートする。
reprアトリビュートのないタプルやenumバリアント、構造体で自動の並び替えが有効となった。7種類の新たなAPIも追加され、パッケージマネージャーのCargoではHaikuとAndroidビルドのサポートが加わった。
rustcコンパイラも強化し、15~20%高速になった。パニック時のバックトレースフォーマットも強化した。
なお、Rust 1.18ではGitHub上でオープンに制作してきたRustの公式ガイドブック「The Rust Programming Language」の最新版の最初のドラフトが加わっている。20章中19章のドラフトがあり、20章目は次期1.19で登場する予定。完成後はNo Starch Pressから紙の本としても出版される予定。
Rust 1.18はプロジェクトのWebサイトより入手できる。