米Yahoo!、性能テスト・解析フレームワーク「Daytona」をオープンソースで公開

 米Yahoo!は5月23日、性能テスト・解析フレームワーク「Daytona」をオープンソースで公開した。アプリケーションに依存せず、統合された性能テストを行い、標準化されたレポートを取得できるという。

 Daytonaはあらゆるアプリケーションに対応する、性能テストや解析のためのテストフレームワーク。コマンドライン上で動くテストスクリプトを作成し、Webサイト、データベース、ネットワーク、ワークロードなどの性能をテストしてその結果を単一のリポジトリに集約できる。これによって単一のフレームワーク下にテストツールやその結果を統合できるという。

 Yahoo!によると、それまではアプリケーションに合わせて複数の性能テストツールを利用していたという。テストの結果を一貫性のない形で保存していたため、包括的に性能を解析するのが難しく、開発者やシステムインテーグレーターなどの協業も難しかったとしている。

 Daytonaではテスト対象のシステム(SUT)を動かすためのエージェントセットやテストのメタデータ保存用のMySQLデータベース、PHPベースのユーザーインターフェイスなどが含まれる。テストはDaytona UIまたは自分のCI/CDツールのスケジューラーに登録して実行する。これによってさまざまなデータソースやフォーマットの違いを気にすることなく、性能解析にフォーカスできるとしている。

 Daytonaはオンプレミス環境または任意のパブリッククラウドで実装できる。単一のサービスで複数のアプリケーション向けのテストを行うことができ、開発者やシステムインテグレーターなどが共通のビューを見ながら作業できるという。

 Daytonaはプロジェクトページより入手できる。ライセンスはApache License 2。

Daytona
https://github.com/yahoo/daytona