オープンソースのDAWソフトウェア「Ardour 5.9」リリース

 Ardour開発チームは5月15日、オープンソースで開発されているデジタルオーディオワークステーション(DAW)ソフトウェア「Ardour 5.9」公開を発表した。WindowsおよびMacOS X、Linuxに対応する。

 Ardourは音声の録音や編集、ミキシングなどの機能を備えたDAWソフトウェア。作成したファイルはWAV、AIFF、CAF、BWF、FLAC、Ogg/Vorbisなど様々なフォーマットでエクスポートできる。ライセンスはGPLv2。

 Ardour 5.9は、2016年8月に公開されたバージョン5系の最新版。2月に公開されたバージョン5.8に続くものとなる。Mac OS X向けでは、OpenGLのバックエンドレンダリング/描画を採用することで性能を改善した。Track/Bus/VCA Color Selectionのダイアログ、カラーパレットの一貫性のあるカラーセクションダイアログなども改善した。

 使い勝手も強化、グループカラープロパティへのアクセスを改善し、Groupタブ右クリック時にVCAをグループから削除できるようになるなどの強化が加わっている。

 Tempo Markerメニューの強化など、TempoやMIDI関連でも細かな機能強化が加わった。OSCコントロールも強化されたほか、スクリプティング機能でも、ガベージコレクタの最適化、LuaバインディングによるMIDI Regionノートイベントとサンプルスクリプトへのアクセス、FileSource向け、グループカラー設定向けのバインディングの追加などが加わった。

 これらに加え、多数の修正が加わっている。

Ardour
http://ardour.org/