オープンソースのオーディオ編集・録音・ミックスソフトウェア「Ardour 5.6」リリース
オープンソースのデジタルオーディオワークステーション「Ardour」開発チームは2月11日、「Ardour 5.6」公開を発表した。多数の細かな修正が加わっている。
Ardourはオーディオの録音、編集、ミックスなどができるデジタルオーディオワークステーション。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応、ライセンスはGNUv2を採用する。
Ardor 5.6は2016年8月に公開されたArdour 5.0系の最新版。12月に公開されたバージョン5.5に続くものとなる。この間、600件以上のコミットがあったという。
メジャーな新機能はないが、多数の細かな機能や機能修正が加わった。トランスポートバーの再配置によりスペースの利用を効率化し、ツールバーにミニタイムラインを加えた。ツールバーは設定からカスタマイズが可能となった。セッションのアーカイブが可能となり、Mixerタブを使いながらセッションのナビゲーションができるようになった。設定ダイアログも調整し、多数あるオプションの表示と選択が容易になるとしている。
エディター、ミキサーでも細かな強化が加わった。特にミキサーでは使い勝手に関連した強化が加わった。GUIエレメントを調整し、ポップアップメニューによりメーターポイントを選択できるようになった。
MIDI関連では、デフォルトのインストルメントがGeneral MIDIシンセとなったほか、テストの範囲とリファクタリングを強化した。MIDIトラックのコンテキストメニューから緊急パッチ変更を送信できるようになった。また、インポート時にsmfファイルからのテンポマップを使用するオプションなど、多数の細かな変更が加わった。
最新版ではまた、OSCとMIDIバインディングやカスタマイズされたキーバンディングの名称が変更されている。OSCやMIDIバインディングマップやカスタマイズされたキーバインディングを利用するユーザーは注意が必要と呼びかけている。
Ardour
https://ardour.org/