米CoreOSがKubernetes向けのコンテナインフラ「Tectonic 1.5.5」を発表、AzureとOpenStackにもプレビュー対応

 米CoreOSは3月23日、「Kubernetes」をベースとしたコンテナクラウド構築向けディストリビューション「CoreOS Tectonic 1.5.5」を発表した。Amazon Web Services(AWS)、ベアメタルに加えてMicrosoft AzureやOpenStackでの利用についてもプレビュー段階として対応した。

 CoreOS Tectonicは、Kubernetesをベースに管理やLDAP認証、モニタリングなどのためのツールを加えたもの。エンタープライズ向けの「自動運転」型Kubernetesとうたっている。

 CoreOS Tectnic 1.5.5ではベースとするKubernetesのバージョンが1.5.5となった。また、インストーラー(Tectonic Installer)を強化し、高可用性で安全なKubernetesクラスタを簡単に構築できるようになった。ネットワーキングなどのカスタマイズ対象も広がり、自分たちの環境向けにカスタマイズしたものを何度も試すことができるとしている。

 デプロイオプションも拡充し、workerやetcdノードの数を指定してKubernetesクラスタをデプロイできるようになった。また、AWS環境を使ったデプロイでは設定したリージョンの複数のアベイラビリティゾーン(AZ)内で均等にデプロイを実行できるという。インストールの自動化も加わっている。

 これまでサポートされていたAWSおよびベアメタル環境に加えて、プレビュー段階の機能としてMicrosoft AzureとOpenStackへのデプロイにも対応した。

 このほか、実験的位置付けのOperatorsで制御できるコンポーネントを拡充したこと、Consoleがバージョン1.0に達したことも発表している。Tectonicは10ノードまで無料で利用できる。また、Techtonic Installerは数週間後にオープンソースとして公開される予定。

CoreOS
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