開設から11年、Microsoftが「CodePlex」を年内に閉鎖へ

 米Microsoftは3月31日、オープンソースプロジェクトのリポジトリサービス「CodePlex」を年内に閉鎖する計画を発表した。開設から11年、このところCodePlexの活動が減少していることが原因のようだ。

 CodePlexはオープンソースへの認識を示すためにMicrosoftが2006年に開設したオープンソースのプロジェクトホスティングサービス。プロジェクトの作成、ソースコードの公開と共有、コミット、イシューの報告や追跡などができる。

 MicrosoftのBrian Harry氏は「ソフトウェアを共有するニーズを感じて(CodePlexを)開設した」としながら、「その後、素晴らしい代替サービスが登場しては消えていったが、ここ最近オープンソースの共有の場としてデファクトとなっているのはGitHubだ」と記している。実際、Microsoft自身もVisual Studio Code、.NET、TypeScriptなどのプロジェクトをGitHub上で展開しており、「GitHubと提携してオープンソースを推進している」と記している。

 Microsoftによると、CodePlexではここ30日の間にコードのコミットがあったプロジェクトは350以下で、多くのプロジェクトがGitHubに移管しているとのこと。CodePlexの公式ブログも2013年10月を最後に更新されていない。

 このような状況を受けて閉鎖を決断したとのことで、新規プロジェクトの受付は終了した。10月にはリードオンリーとなり、12月15日には完全に閉鎖するという。閉鎖後もCodePlex.comではリードオンリーの軽量アーカイブを提供し、ソースコードやドキュメンテーション、ライセンス、イシューなどの閲覧やダウンロードは行えるようにするという。

 既存のCodePlexプロジェクトに対しては、GitHubに容易に移行できるようインポートツールを提供する。すでにソースコード、ライセンス、ドキュメンテーションの移行ツールを用意しており、イシューについてもまもなく移行のためのツールを提供する。その後は、バナーを置いて新しいページにダイレクトできるようにする。

 GitHub以外にも、Visual Studio Team Services、BitBucketなどのホスティングサービスに自身でマイグレーションできるとしている。

CodePlex
http://www.codeplex.com/